院長ブログ

学校の歯科検診を解説!歯科医院の検査結果と違う理由は?

こんにちは!
佐倉市志津・ユーカリが丘、四街道地区の歯科医院、ヨコデンタルクリニック院長の横引です。

これから、夏にかけて暑くなってきます。
くれぐれも体調にはお気を付けください。

さて、今回はタイトルにもありますように、学校歯科検診についてです。

学校歯科検診と歯科医院での検査結果が違うのはなぜ?

よく患者さんからお聞きするのが、学校検診の検診結果と実際の歯科医院での診査結果が違うという点です。

学校検診では虫歯有りだったのに、歯科医院に受診して診査してもらったら虫歯が無かった。
逆に、学校検診では虫歯無しだったのに歯科医院に受診して診査してもらったら虫歯が見つかった。

このような経験をされた親御さんも多いかもしれません。

私も小学校の学校歯科医として学校検診に従事しています。
学校検診では、その地区の生徒数にもよりますが、一人の先生が約200人ほどを午前や午後の限られた時間で診ています。

まず、検診の場合、検診にもおおまかな基準はあるのですが、診る先生によって考え方や診方が異なるので検診結果も変わってきます

また、基本的に目視での診査になるので、治療中の歯があったり、歯に食べかすがついていたり、汚れがついていたりしてよくわからない場合は、疑わしいので虫歯と判断し、「歯科医院で詳しく診てもらって下さい」となるわけです。

次に、項目の解説もしていきます。
※地区により記載の仕方が一部異なる場合がありますが、内容は変わらないと思います。

要観察歯(CO)
虫歯の2~3歩手前、もしくは初期の虫歯。すぐの治療は必要ないが、定期的な観察が必要

ここで、まず診査する先生によって判断が分かれます。

ここで、先生によっては虫歯と判定される場合もあります。

要治療(C)
虫歯で穴があいている状態。歯科医院での治療が必要

ここは、あまり判断が分かれることは少ないはずです。

要注意乳歯
抜けそうな乳歯や乳歯が抜けないまま永久歯が生えてきている状態

ここでも診査する先生によって判断が分かれます。

学校検診時には乳歯が残っていて、歯科医院受診前に抜けたというお子さんも結構いらっしゃいます。

歯茎

GO
軽度の歯肉炎。しっかり磨けていれば改善されるため、定期的な観察が必要

ここも判断が分かれます。

軽度でも歯科医院で診てもらった方が良いと判定される場合もあります。

G
歯肉炎になっている。歯科医院で検査や治療が必要

ここは判断が分かれることは少ないと思います。

歯垢の付着

歯垢
汚れが残っている。しっかり磨き、必要であれば歯科医院を受診

歯石
歯科医院で歯石を除去する治療が必要

この2つも判断が分かれることは少ないと思います。

顎関節・歯並び・かみ合わせ

ここは、かなり先生によって判断が分かれます。

この内容からも分かるように、診査する先生によって結果は変わってきますので、気になることや分からないことはお気軽に聞いてもらえたらなと思います。

学校の歯科検診だけでなく、歯科医院で定期的に検診を

一番言いたいことは、学校検診はあくまで目安なので結果の良い悪いに一喜一憂せずに、歯科医院で定期的に診てもらうことがすごく大切だということです。

少しでも気になることがあれば気軽に来ていただきたいです。

これからも皆様の為になるような情報発信を行っていきます。

プロフィール

この記事を書いた人
横引 良評
ヨコデンタルクリニック院長
歯科医師・社会福祉士・介護支援専門員
1988年生まれ、広島県出身。 2023年に佐倉市下志津・ユーカリが丘・四街道地区にヨコデンタルクリニックを開院。保険治療からホワイトニング・マウスピース矯正・ワイヤー矯正・審美歯科・インプラントなど幅広い治療を提供している。 趣味は、サッカー・フットサル・ラーメン屋めぐり・温泉めぐりなど。

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